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リフォームの足場代の相場|屋根・外壁を同時にやると一度で済む理由を施工管理8年が解説

リフォームの足場代の相場を、施工管理8年・積算実務の視点で解説。㎡単価・坪数別の目安、足場代が高くなる要因、屋根と外壁を同時にやると足場代が1回で済む理由、見積書での足場代の見抜き方までまとめました。

森田 健 二級建築士 監修

ゼネコン施工管理8年|二級建築士

・ 読了 約10分

※本記事はアフィリエイト広告(プロモーション)を含みます。

外壁塗装や屋根工事の見積書を見て、「足場代だけで十数万円もするのか」と驚いた方は多いはずです。私はゼネコンで施工管理を8年担当し、積算・見積書の確認を現場で行ってきましたが、足場代は「工事そのものの費用ではないのに総額の2〜3割を占める」ことも珍しくない、見落としやすい費用です。

📌 結論(先に書きます):足場代の相場はおおむね㎡あたり700〜1,000円前後、30坪の戸建てで15万〜25万円程度が一般的な目安です。屋根と外壁など「足場を必要とする工事」をまとめて発注すれば足場の設置・解体が1回で済むため、別々に頼むより足場代を1回分節約できます。

足場代は会社によって計算方法も金額もバラつきが大きく、相見積もりで差が出やすい項目の代表格です。この記事では、足場代の仕組み・相場・高くなる要因・節約のコツ・見積書での見抜き方を、施主目線で丁寧に解説します。

この記事で分かること。

  • リフォームの足場代の相場(㎡単価・坪数別の目安)
  • 足場代が高くなる・安くなる要因
  • 屋根と外壁を同時にやると足場代が一度で済む理由
  • 見積書で足場代をチェックするポイント
  • 相見積もりで足場代の妥当性を見抜くコツ

なお本記事の金額はあくまで一般的な目安であり、建物の形状・地域・足場の種類で大きく変動します。実際の費用は必ず複数社の見積もりで確認してください。

リフォームの足場代の相場

結論として、足場代は「足場の架面積(㎡)× 単価」で決まり、30坪の戸建てでおおむね15万〜25万円程度が一般的な目安です。

足場代は床面積ではなく、建物の外周にぐるりと組む「足場の面積(架面積)」で計算されます。架面積は、建物の外周(メートル)に高さ(メートル)を掛けたものに、作業スペース分を加えて算出するのが一般的です。

延床の目安足場の架面積の目安足場代の目安
20坪程度150〜200㎡前後12万〜18万円程度
30坪程度200〜300㎡前後15万〜25万円程度
40坪程度280〜380㎡前後20万〜32万円程度
50坪程度350〜450㎡前後25万〜40万円程度

㎡単価で見ると、一般的なくさび式(ビケ)足場でおおむね700〜1,000円/㎡前後が目安です。これに、転落・塗料飛散を防ぐ「飛散防止ネット(メッシュシート)」の費用が㎡100〜200円程度上乗せされるのが一般的です。

足場代だけで外壁塗装や屋根工事の総額の2〜3割を占めることもあります。だからこそ「足場を使う工事をどう組み合わせるか」が総額を左右します。

足場の種類で単価は変わる

足場には主に3種類あり、安全性と単価が異なります。

足場の種類特徴単価の目安
くさび式(ビケ)足場戸建てリフォームの主流。設置が速く安定700〜1,000円/㎡程度
単管足場鉄パイプを組む簡易な足場。狭い場所向き600〜800円/㎡程度
枠組足場大型・高所向きで安定性が高い900〜1,500円/㎡程度

戸建てのリフォームではくさび式足場が標準と考えてよいでしょう。「単管足場のほうが安い」と提案されることもありますが、作業の安全性や仕上がりの安定性に関わるため、安さだけで選ぶのは避けたいところです。足場の質は職人の作業効率に直結し、結果的に仕上がりにも影響します。

足場代が高くなる・安くなる要因

同じ坪数でも、建物の形と立地で足場代は大きく変わります。

足場代が高くなりやすいのは次のようなケースです。

  • 建物の形が複雑:出っ張りや凹みが多いと架面積が増える
  • 3階建て・高さがある:高所ほど安全対策が増えてコストアップ
  • 隣家との距離が近い:足場を組むスペースが取りにくく手間が増える
  • 道路から離れている・搬入が大変:資材の運搬費が上乗せされる
  • 傾斜地・狭小地:足場の組み方に工夫が必要で割高になる

逆に、整形でシンプルな建物・隣地に余裕がある・搬入しやすい立地なら、足場代は目安の範囲に収まりやすくなります。見積書の足場代が相場より高いと感じたら、これらの要因が影響していないかを業者に質問してみましょう。

屋根と外壁を同時にやると足場代が一度で済む

ここが本記事で最も伝えたいポイントです。足場を必要とする工事はまとめて発注すると、足場代を1回分節約できます。

足場は「組んで・使って・解体する」という一連の作業です。屋根塗装と外壁塗装を別々の時期に頼むと、そのたびに足場を組み直すため、足場代を2回払うことになります

発注の仕方足場代の回数コストのイメージ
外壁塗装を単独で発注1回足場代+外壁工事費
屋根塗装を後日、単独で発注もう1回足場代(2回目)+屋根工事費
外壁+屋根を同時に発注1回でまとめる足場代は1回分だけ

仮に足場代が20万円なら、別々に頼むと足場代だけで合計40万円。同時に頼めば20万円で済み、単純計算で20万円前後の差が生まれます。

足場が必要な工事には、外壁塗装・屋根塗装・屋根の葺き替え/カバー工法・雨樋交換・ベランダ防水・高所の窓交換などがあります。「数年以内にどのみちやる予定」のものは、足場を組むタイミングでまとめてしまうのが合理的です。

ただし注意点もあります。

  • まとめると一度の出費は大きくなる(資金計画はリフォームローンと資金計画の立て方を参照)
  • 屋根と外壁で劣化のタイミングがズレている場合、無理にまとめなくてよいこともある
  • 「セット割引」を強調しすぎる業者は、足場代を二重に計上していないか確認する

外壁と屋根のセット施工の考え方は外壁塗装の費用相場屋根塗装の費用相場でも触れています。葺き替え・カバー工法の場合は屋根の葺き替え・カバー工法の費用相場もあわせてどうぞ。

複数社へ同じ条件で一度に依頼して足場代を比べたい場合は、一括見積もりサービスを使うと入力の手間を減らせます。

リフォームの一括見積もり

※当サイトは費用比較ガイドです。特定サービスの断定的な推薦や、金額・効果の保証は行いません。

見積書で足場代をチェックするポイント

足場代は「一式」で隠れやすい項目です。内訳を必ず確認しましょう。

足場代の見積もりで確認したいのは次の点です。

  • ㎡単価と架面積が書いてあるか:「足場一式◯◯円」だけだと妥当性を判断できない
  • 飛散防止ネットが含まれているか:別途加算か込みかで総額が変わる
  • 解体・運搬費が含まれているか:設置だけで解体が別計上のことがある
  • 「足場代無料」のからくり:実は工事費に上乗せされているケースが多い

特に「足場代無料」「足場代サービス」をうたう業者には注意が必要です。足場は必ずコストがかかる工事なので、本当に無料なら他のどこかで回収しているのが普通です。総額と内訳で判断しましょう。「一式」表記の危険性はリフォーム見積書の”一式”は危険で詳しく解説しています。

足場代と混同されやすいのが「諸経費」「現場管理費」です。これらの違いはリフォーム見積書の「諸経費」「現場管理費」とは?で整理しています。

相見積もりで足場代の妥当性を見抜くコツ

足場代は会社によって計算方法が違うため、相見積もりで横並びにすると差が一目で分かります。

足場代を正しく比べるには、次の手順が有効です。

  1. 同じ工事範囲で3社前後に依頼する:外壁だけ・屋根込みなど条件を全社で揃える
  2. 足場の㎡単価と架面積を各社に出してもらう:総額でなく単価で比べる
  3. 飛散防止ネット・解体費が含まれるかを統一して確認する
  4. 極端に安い足場代は理由を質問する:安全対策を削っていないか確かめる

条件を揃えた相見積もりの取り方はリフォーム相見積もりの取り方で、依頼先タイプの選び方はリフォームの発注先の比較で解説しています。足場を使う外装工事は専門業者の単価が基準になりやすいので、地元業者と専門業者を混ぜて比べると相場感がつかめます。

よくある質問(FAQ)

Q. 足場代は値引き交渉できますか? A. 足場代そのものは安全に直結するため大幅な値引きは難しいですが、屋根と外壁をまとめて発注して「足場代を1回分にする」ことが最も効果的な節約です。値引きの考え方はリフォーム見積もりの値引き交渉のコツをご覧ください。

Q. 「足場代無料」と言われたら得ですか? A. 足場は必ずコストがかかる工事なので、本当に無料というより工事費に含まれている(上乗せされている)ケースが一般的です。総額と内訳で判断しましょう。安すぎる見積もりの注意点は相場より安すぎるリフォーム見積もりは危険?で解説しています。

Q. 平屋でも足場は必要ですか? A. 高さは低くても、外壁・屋根の塗装や工事では安全確保と塗料飛散防止のため足場を組むのが一般的です。簡易な足場で済む場合もあるため、見積もりで確認しましょう。

Q. 足場代は工事のたびに毎回かかりますか? A. はい。足場は工事ごとに組んで解体するため、別々の時期に外装工事を頼むとそのたびに足場代が発生します。だからこそ、足場が必要な工事はまとめて発注するのが合理的です。

Q. マンションでも足場代はかかりますか? A. 専有部内のリフォームでは通常足場は不要です。足場が関わるのは主に戸建ての外装工事です。マンション特有の注意点はマンションリフォームの注意点をご覧ください。

まとめ:足場代は「回数を減らす」のが最大の節約

リフォームの足場代について、要点を整理します。

  • 足場代の相場は㎡あたり700〜1,000円前後、30坪で15万〜25万円程度が目安
  • 建物の形・高さ・立地で足場代は変動する
  • 屋根と外壁など足場が必要な工事はまとめて発注すると足場代が1回で済む
  • 見積書では㎡単価・架面積・ネット・解体費の内訳を確認する
  • 「足場代無料」は工事費に含まれていることが多いので総額で判断する

足場代は「いかに安くするか」より「いかに回数を減らすか」で大きく差が出る費用です。数年以内にやる予定の外装工事があるなら、足場を組むタイミングでまとめてしまうのが施主にとって最も賢い選択になります。

外壁塗装の相場は外壁塗装の費用相場、屋根塗装の相場は屋根塗装の費用相場、相見積もりの基本はリフォーム相見積もりの取り方で深掘りしています。あわせてどうぞ。

そのリフォーム見積書、相見積もりで比べましたか?

同じ工事でも業者によって金額は大きく変わります。「一式」の中身まで揃えて複数社を比べるのが、損をしない一番の近道です。

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